私が無職を選んだ理由

【愛していた会社を去る決意をした理由をここらでちゃんと話そうと思う】

 

2017年9月末のある日の朝、母親に

「今年中に会社を辞めて旅に出る」

と伝えました。

 

そう告げた時、母からは

「こうなる日が近いうちに来ると思っていた」

と言われました。

 

2017年11月末に会社を辞めて2018年の年明けから旅に出ると決意したわけですが、あんなにも仕事が大好きで、だれよりも会社を愛していると自負していただけに、自分でも驚いています。

 

辞めようと決意した理由を一言で言うと

会社の向かう先と私が向かいたい先が違ってしまったから

 

私が向かいたい先はいつも未知の世界で、将来が見えなくて不安定だからこそがむしゃらに頑張れているところがありました。

 

だけど、

このまま会社に残ったら、

1年後、どのくらいの給料をもらっていて、

3年後、どういう家に住んで、

5年後、何を楽しみに生きているか

見えてしまいました。

 

まだ会社が小さく、数えるほどしか社員がいなかった時期は、1年後どころか半年後の未来も見えなくて、未来が見えなかったからこそ、必死にもがいて仕事して、「生きてるなー」って実感しながら毎日を過ごしていました。

 

だけど、先が見えてしまった時、ものすごい恐怖を感じました。

「将来の見通しがあったほうが安心する」

という人も多いと思いますが、私は見えてしまった未来のために頑張る気力がどうしても沸いてこないんです。

 

突然会社を去ると告げたことで、多くの人に迷惑をかけてしまいましたが、生半可に出した答えではありません。

 

入社してからずっと、私は会社が大好きでした

ほんとにめちゃくちゃ大好きで、友達と居酒屋で飲んでるときも

「仕事が好き、社長が好き、上司が好き、毎日幸せ」と親友に会社のノロケ的な話をし始めたと思ったら熱くなりすぎて、最後は

「早く会社行きたい」って泣き出す始末。

 

仕事そのものが好きだったっていうのもあるけど、それより、社長や上司をはじめ、会社のメンバーが本当に本当に大好きでした。

 

会社の仲間に会えなくなる週末は少しブルーだったし、たまたま土日も会社に来ている仲間がいてばったり会うとそれだけでちょっとうれしくなったし、みんなに2日ぶりに会える月曜日の朝が一番テンションが高かったです。

 

この会社との出会いは、夜の歌舞伎町、キャバクラでの出会いから始まりました。

(話すと長くなるので詳細はこちら:あんにゃの生い立ち

 

入社当時は社員数が私含め4人

 

福利厚生なんてなんもなくて、トイレも男女共用で1つ。

下の階がラーメン屋だったので朝からニンニクのにおいが立ち込めてるし、ゴキブリさんも時々お目にかかるようなオフィスでした。

やっとのことで新しく人を採用してもそんな環境だから最短3時間で辞める子もいたりして、苦難の連続でした。

 

だけど、それでも私にとっては毎日が楽しくて、刺激的で、尊敬できる人だけに囲まれてる環境が幸せで、生きてるって実感できる生活でした。

 

どんなに遅くまで仕事して、どんなに朝早く出社して、土日も働いていても、まったく大変なんて思わなかった。

毎晩、仕事を終えての帰り道、社長や上司の笑顔を思い出しながら

「今日もたくさん働けて本当に幸せだった。神様、本当にこの会社に出会わせてくれてありがとうございます。」

って感謝していました。

 

そこまで会社への愛情があったから、「この会社に入ったらはんぱなく成長できる」と日本中に知らしめたくて、新しく入社した後輩にも成長してほしかったから、当時の私の教え方は相当厳しかったと思います。

 

なにより、この会社を選んでくれた人には

「明日もしこの会社がなくなっても、ここで身に付けたスキルで難なく生き残ってほしい」

という願いがあったからこそ愛情をもって厳しくできたんだと思います。

 

私の厳しい指導に耐えられず辞めてしまった子もかなりいました。

それでも厳しい指導を続けていたのは、「この会社の社員はレベルが高い」、と社外の人に知らしめたかったし、社内の人にもここの社員であることを誇ってほしかった。

 

そして、自分自身もそういう誇りをもって会社にいたかったんです。

 

そんなキラキラというよりギラギラした毎日を生き生きと過ごしていたのですが、あるときから状況が少しずつ変わりました。

 

会社が上場を目指したのと同時に、社内の体制が大きく変わっていったんです。

 

・綺麗なオフィス

・立派な会議室

・きちんと支給される備品

・パワハラにあたるので厳しい指導はNG

・福利厚生はしっかり

・残業NG

・休日出勤もNG

 

 

「これが普通の会社。あるべき姿。」

もちろん、頭ではわかっていました。

 

これが普通。

これが会社としてあるべき姿。

早く適合しなければ。

 

何度も何度も自分に言い聞かせました。

 

だけど、どうしても心がついていかなかった。

 

月末の最終営業日のある日、ふと社内を見渡した時、売上目標を達成していないのに楽しそうに笑いあっている人たちを見たとき、私の中で何かが壊れました。

 

お互い大好きで大好きでラブラブなカップルが、ちょっとしたことで別れてしまうように、

私も会社が大好きで大好きで会社への愛情が深すぎた故に、少しでも自分の理想と違うと感じた瞬間に、会社を去るという選択肢しか思い浮かびませんでした。

 

誰かとお酒を飲んでいるとき、会社のノロケばかり言っていて仕事と会社が好きすぎて周りに引かれていたくらいだったのに、あるときはじめて会社の愚痴を言ってしまいました。

ショックでした。

 

そして、

会社の愚痴を言う自分も

後輩のミスを叱ってあげない自分も

給料日を楽しみにしている自分も

週末にどこに出かけようか考えてしまう自分も

 

全部、許せなくなりました。

 

 

会社を辞めた後どうするか

 

そのことについて自分に問いかけたとき、ほかの会社への転職は一切考えませんでした。

 

この会社より愛せる会社なんてもう二度と見つからないと思ったし、何より、誰かに雇われて、進む方向性を決める決定権を持っていないことはリスキーであると学んだからです。

 

だからこそ、ゼロから、自分の力で生きていくことを決めました。

 

これで失敗しても、恨む相手は自分だけ。

自分の決めた道だから、納得できる。

 

自分の力で生き抜いて、

今よりもっと強くなって、

そしていつの日か、私を拾って、育ててくれて、仕事の楽しさと厳しさを教えてくれた会社に、必ず恩返ししたいと思います。